数年前、サブプライムという名前の由来を聞いた当時、腰を抜かした。カッコ良い響きとは逆に「ダメンズ向けローン」ということだったとは。当時、「米国は何という馬鹿なシステムを使っているのだろう」と思っていたが、最近、日経オンライン「マンション購入 トレンドウオッチ」の「第149回 なぜ、日本ではノンリコースローンが定着しないのか？」を見て考えが変わった。
Recourse Loan、辞書には、償還ローンと書いてあるだけだが、日本の住宅ローンは、何があっても借り手が死ぬまで返済を迫られる。まさに『ナニワ金融道』の世界である。地震の後の二重ローンの悲惨さを見れば、どれだけ馬鹿かわかるであろう。
これに対し、Non recourse loanは、借り手の個人資産に対して返済を迫ることはない。日経によれば「非遡及型融資」と呼ぶらしい。つまり、貸し手が最大限出来ることはマンションを取り上げることだけなのだ。日本でもどうしてそうしないのだろう、と思ったのであるが、日本での住宅の寿命が短いとか、いろいろ問題が山積しているらしい。
